No.37 シンガポール 日本人 クラナン即 その3
前回の続き
クラーク・キーのクラブ「F Club」に入店した俺と吉永さん
土曜の夜ということもあり、2フロアとも賑わいを見せていた
ぶっちゃけると、俺たちの英語力はそこまで高いわけじゃない
しかし、処女力が高いシンガポール女子を相手にしてはがっつくしかないのだ
壁際で休んでいる子に声かけ
「どうしたの?あんまり楽しくなさそうに見えるね」
などと、適当に声をかけていく
このクラブで踊り狂う人間には、話しかける余地というものがあまり存在しない
もはやスポーツか? というレベルで無我夢中に踊る人が多いからだ…
さて、何度か声かけをするも芳しくない状況だ
徐々に疲弊し始めた矢先、
「あれ、日本人?」と声をかけられた
「え、そうだけど」と怪訝な対応になる俺
英語モードでナンパしている時に、日本語で入ってこられると急にはテンションが切り替わらないことが多い
「やっぱり〜」と話す派手な女性とそのとりまきのグループ
男1人、女3人だった
お互いに自己紹介
声をかけてきた派手な日本人女性(カオリ)はシンガポール人の彼氏持ちだ
背の低くてぱっとしない男性を従えている 彼が彼氏らしい
「彼ね、社長さんなの〜!」と聞いてもいないことをペラペラと話すカオリ
(あー、現地で金持ちを捕まえる日本人女性のタイプか…)と、なんとも言えない気持ちになった
一般的に、シンガポール人と日本人のカップルといえば9割の確率で、男性側がシンガポール人になる
女性のおしゃれレベルや気遣いレベルが低いシンガポールにおいては、一般的日本人女性の価値は相対的にはねあがる
結果として、勉強と仕事にかまけて女性の扱いを学ばなかった金持ちの男性を日本人女性がゲットするパターンが多い、というわけだ
※参考動画(37分あたり)
逆に、日本人男性にとってはシンガポール人女性を選ぶ必然性にかけてしまう
見た目もアジア系で日本人と近しい存在だし、料理なんて金持ちの趣味とばかりのノリだ
女子力なんて言葉を想像すらできないシンガポール人の女性をわざわざ選ぶ必要がないのかもしれない(あくまで一般的な話)
カオリと一緒にいた他の女性2人も日本人で、シンガポールで働いているらしい
彼氏持ちのカオリと比べるとややおとなし目に見えた
アルファフィーメール の彼女に従う二人は リカ と カナ と名乗った
「ね、乾杯しようよ! 乾杯」とカオリが仕切ってくる
テキーラを奢ってもらって乾杯
財布を出そうとした俺たちに対して、「いいのいいの」と手で制するカオリ
彼氏を財布扱いするカオリにも、いきなり出会った男二人の分も奢らされる彼氏に対してもやや残念な気持ちになった…
吉永さんはカナのことが気になったらしい 二人はいいノリで話している
俺は自然とリカと会話することになった…